活動レポート

デジタルサイネージジャパン2014 セミナーレポート

2014年06月12日

本日、デジタルサイネージジャパン2014にてセミナーを実施しました!会場は立ち見がでるほどの満員御礼(ご参加いただいた皆様ありがとうございますm(_ _)m

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メンバーは、手書き地図推進委員会の跡部、大内が。実証実験の舞台となった沼津からは、沼津駅前商店街理事の小松さん、そして沼津市役所観光交流課の原さんの4名と司会進行を手書き地図推進委員会の赤津で務めさせていただきました。

セミナーは、2014年5月10日に実施した沼津での実験調査の内容をもとにパネルディスカッション形式で行いました。デジタルサイネージのイベントで手書き地図?・・・関係性ってあるの?という点を先にお話させていただいたのですが、今回の実証実験では3つ視点(課題)をもとに行われた実証実験でもあったのでした。

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1つ目はデジタルサイネージの視点です。ここではデジタルサイネージを単なるディスプレイに映し出された映像を視聴するというものではなく、スマートフォンやタブレットなどのスクリーンも含めてデジタルサイネージという捉え方にしています。大型のディスプレイであろうが、タブレットであろうが、そこにどんなコンテンツでユーザーとコミュニケーションを設計するのか?という視点がデジタルサイネージを運用する上で非常に重要な視点になってきます。しかも打ち上げ花火的なコンテンツではなく、持続可能なモデルとして成立させる必要があります。

2つ目は今回の実証実験の舞台となった沼津の課題です。一番の観光スポットである沼津港には人が来るけど、港に訪れた人は商店街を素通りしてしまうという観光資源と商店街で来街者の動線が分断されてしまっていること。そして、沼津駅前商店街にはたくさんの楽しいスポットがあるが、うまく伝える手段として何が最適かを悩んでいたということです。

最後に手書き地図の視点ですが、手書き地図推進委員会として各地の手書き地図を取材したり、ワークショップを実施したりなどしていますが、手書き地図というコンテンツは来街者にどんな影響を与えることができるのか?街に訪れた人を動かすだけの影響力をもつのか?という視点を出発点にしてディスカッションを進めさせていただきました。

▼持続可能なデジタルサイネージのコンテンツとしての親和性が高い手書き地図

今日のディスカッションでは、デジタルサイネージのコンテンツとして手書き地図を捉えると、地元の人たちが積極的に関わることで自分たちのメディアとしての親近感も湧き、様々な視点で街を紹介することができるためコンテンツとして十分活用することが可能であることも見えてきました。

▼作り手にとって価値ある手書き地図づくりのプロセス

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また、地域の課題を解決するためのツールとしても、偏った視点で自由に街を見ることで自分たちの街の良さを再発見するとともに、地元愛のたくさん詰まったオリジナリティ溢れる地図を書き上げることができたこと。地図というフォーマットにすることで街の良さを伝え易いカタチになったことも実験調査とセミナーからの発見だったと思います。

▼手書き地図はその街の免罪符

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手書き地図は、地元の人と繋がるための「免罪符/パスポート」になり得るようです。動画で事前に予習することでなんだか初めて会った気がしなくなるとか、手書き地図に書いてあるネタをもとに地元の人とも会話が進むといったように、訪れた街の人が地元の人とすぐに仲良しになれるツールであるようです。実験調査の座談会で参加された方から、一般のガイドブックでは知り得ない情報だからこそリアルに街の良さを楽しむことできるというコメントがありました。手書き地図は、街を訪れた人と地元の人との心理的な距離感を縮めることにつながり、結果その街の魅力を十二分に受け取ることができる強力なコンテンツであることを今回のセミナーから確認できました。

レポート:赤津直紀

投稿日:2014年06月12日

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