活動レポート

手書き地図アワード2024 2次審査結果発表!!

2025年03月10日

2次審査オンラインプレゼンテーション

第3回目となる手書き地図アワード2024は、3月7日(金)にオンラインプレゼンテーション(2次審査)を行いました。今年は、初めて参加する学校や第1回目からエントリーしてくださっている常連校まで91作品のご応募をいただきました。その中より8作品を選定させていただき、オンラインプレゼンテーション大会を実施しました。中には、保護者参観のタイミングでオンラインプレゼンテーションを実施する学校もあり、私たちの活動をたくさんの人たちに知っていただくよい機会となりました。

各賞についてですが、これまでは手書き地図憲章のMAPSに則り、Maniac賞 Area賞 Process賞 Story賞に加えて大賞を選定させていただいておりました。しかし、今年は色々と審査員で議論をさせていただき以下の賞に取りまとめさせていただきました。さっそく気になる各賞を発表させていただきたいと思います!

 


Maniac賞

前橋市桃瀬小学校3年1組
チーム名:こだわりチーム
作品名:特別こだわりマップ

【審査員評】

手書き地図では「主観を大事に!」ということを桃瀬小学校の授業で伝えました。そのことをしっかり吸収して、自分たちの偏愛を情熱的に表現してくれました。「年に一度だけお祭りで食べられるチョコバナナ」「まぼろしのミステリージュース」「モンパンのメロンパン」「三俣駅で見る電車」「自販機で買える豚トロ」などなど、本当に個々人のこだわりを楽しそうに語るプレゼンでした。みんなが良いというものではなく、自分が好きなものと理由を堂々と表現する!手書き地図で大事にするManiacを体現した地図です。Maniac賞として表彰します。

 


Area賞

前橋市原小学校3年1組
チーム名:あそぶの大好きチーム
作品名:遊べる場所マップ

【審査員評】

「遊んではいけない場所で遊んでいる人たちに、遊び方を教えたい」というマップ作成の動機がとても素敵でした。 最終審査のプレゼンの際に「本当は秘密にしたい場所」を教えてくれたことにもグッときました。蝶が3匹いて水の音が海のように聞こえることも、車が入ってこないから朝のお散歩が楽しめることも、小学生の君たちだから宝物に感じることができるのだと思います。自然の音に耳を澄ませ、空気を感じ、木と木の間で鬼ごっこを楽しむ、いきいきと遊んでいる様子が目に浮かぶようです。 私たちや他の学校の子たちに秘密の場所を教えてくれてありがとう。たくさん遊んで楽しい時間をいっぱい過ごしてください。

 

手書き地図アワード2024大賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年1組
チーム名:ハムスターアンドドック大すきチーム
作品名:音とにおいで楽しもうマップ

【審査員評】

目には見えない「音」と「におい」に着目した新しい手書き地図を生み出してくれました! この地図を見た後に、町に出るといままで意識していなかった音やにおいをたくさん感じることができます。そして一つ一つの音やにおいが伝わってくる表現も素晴らしい。プレゼンも上手で「保育園からの楽しそうな声」や「公園のシーソーやブランコの音」、「餃子のにおい」「土のこうばしいにおい」など、その瞬間に音やにおいが脳内で再生されました。それがこの手書き地図の豊かさですね。手書き地図の可能性をさらに広げてくれた素晴らしい作品です。

 

手書き地図アワード2024大賞

前橋市原小学校3年1組
チーム名:どうぶつ大好きチーム
作品名:どうぶつたくさんマップ

【審査員評】

たくさんの工夫も詰まった素敵な地図で「どうぶつたくさんマップ、いいよね!」は満場一致の意見でした。 自分が住んでいる場所をとにかくよく観察していますね。動物が大好きなことも沢山伝わってきます。読者の私も「前橋にそんな動物が!?」と驚きました。環境はどんどんかわり、これらの動物たちには会えない未来がくる可能性もあります。大きくなったら是非この地図をもう一度見てみてください。「あの頃はこんな動物がいたんだね」「あの時出会った狐は元気かな」と今のことを思い出すきっかけになると思います。あと、白サギの躍動感あるイラスト、大好きだなぁ。

【総評】

一番最初に小学校で手書き地図の出張授業をしたのは2016年の横浜市大岡小学校でした。それから9年が経ちました。あの子たちはもう立派な社会人になっているのでしょう。そして手書き地図アワードも第3回を迎えることができました。第3回は大賞が2チームとなりました。どちらも素晴らしい作品でした。本当におめでとうございます。

手書き地図の授業の魅力は、テーマを自分で設定し、主観で作り上げ、作品の数だけ正解があるものなんだと思っています。そんな手書き地図に面白さを感じて参加してくれた子どもたち、それをサポートしてくださいました先生方と関係者の方々には本当にお礼の言葉しかありません。手書き地図の授業を受けたみなさんが社会人になり、いつか手書き地図推進委員会を訪ねてくれたら嬉しいなと思っています。それまで頑張って活動を続けます。待ってるぜ!!

※各賞及び大賞を受賞したチームには、賞状をお送りさせていただきます。ぜひお楽しみに♪

レポート:赤津直紀

投稿日:2025年03月10日

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