活動レポート

手書き地図アワード2023 2次審査結果発表!!

2024年03月11日

2次審査オンラインプレゼンテーション

第2回目となる手書き地図アワード2023は、3月8日(金)にオンラインプレゼンテーション(2次審査)を行いました。1次審査を通過した8組の作品のオンラインプレゼン大会となりました。残念ながら授業のスケジュールが合わなかった長野清泉女学院高等学校の2組は、ビデオプレゼンテーションとなりました。早速ですが気になる各賞を発表させていただきたいと思います。

<部門賞>

Maniac賞
→偏愛するモノ・コトが書かれているで賞

Area賞
→溢れ出るエリア愛が書かれているで賞

Process賞
→制作する過程を楽しんで書いたで賞

Story賞
→自分だけが書ける物語があったで賞

<アワード>

大賞
→そのすべての要素を含み、プレゼンテーションでそれをしっかりと伝えられたで賞

では、部門賞作品の発表です!(ドキドキ)



Maniac賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年1組
チーム名:虫の思い出いっぱいチーム
作品名:虫の思い出マップ

【審査員評】

全会一致でマニアック賞に選ばれました。すみからすみまで「虫が好き!」の想いがあふれている、素晴らしい手書き地図でした。虫の思い出と題しているのにカマキリのことばかり書いてあるのも、むしろよかった。抑えきれないカマキリへの愛と興味。人生初めてのカマキリは「茶色いカマキリ」なのに、段々固有種名が出てくるところにカマキリ好きの歴史も感じました。カマキリの地図は、自分たちの思い出や資料としてだけではなく、遠く離れた場所に住むカマキリ仲間(子供とは限らない!)とも繋がれる予感がします。


Area賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年1組
チーム名:にしかまやさしいたんけんたい★
作品名:日本のみんながもっとやさしくなれるやさしい所&みりょくマップ

【審査員評】

身近なお店や公園にそっと込められた「やさしさ」。なかなか気付きにくいことなのに、自分の住む地域の「やさしさ」を探すという取材そのものがとても素敵。何気なく遊んでいたり、買い物をしている場所にもやさしさがあることに気づけると、そのエリアへの愛がグッと深まりますよね。まさに手書き地図の素敵なところ! 地図を作った人の気持ちが優しくなることはもちろん、この「やさしさ」を込めた人たちが見たら嬉しくなること間違いなし。もっとやさしさを作ろうと思うでしょう。地図によってエリアの「やさしさ」を育てる、栄養剤みたいな地図でした。


Process賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年2組
チーム名:家の周り
作品名:自分たちの家の周りの☆ステキ☆

【審査員評】

MtoM(カレー工場)や河野牛豚肉店を中心に、取材をしてお店の人の話を聞き、その上で読む人にわかりやすいようにまとめています。MtoMで取材してきた、レストランだったことや自衛隊の非常食になっていることは、地元の人でも知らない情報かもしれません。まさしくプロセス賞にピッタリな作品です。聞いたことと感想をわけて表記し、読む人の興味を惹くようにクイズ形式にしている工夫もよくできています。つい、クイズの「答え」をめくってみたくなります。


Story賞

前橋市桃瀬小学校3年3組
チーム名:思い出プカプカマップ
作品名:気もちぞくぞく手書き地図

【審査員評】

場所にまつわる「気持ち」を丁寧に書いてくれました。ポテトチップスを買ってもらう時のテクニックから、メロンパンとカレーパンはセットで買うなど作者の生活のリアルを地図から感じとることができました。その中でも、「学校が夕日でオレンジや赤色に染まり、ママが手を振る姿を見ると安心できる」というコメントは、審査員全員がその風景を脳内でビジュアル再生しなんだか暖かい気持ちになれました。大人になっても場所に紐づく記憶が蘇ることがあります。いつの日か同じ場所に立ち止まった時に、この気持ちを思い出して欲しいです。

手書き地図アワード2023大賞

長野県清泉女学院高等学校2年暁の星組
チーム名:O!Y AK! LOVE TEAM
作品名:観光客のための善光寺周辺のおやき大調査MAP

【審査員評】

手書き地図アワード大賞は、手書き地図憲章にあるMAPSの要素がすべて入った「観光客のための善光寺周辺のおやき大調査MAP」です!長野のソウルフードである「おやき」に着目(Maniac)し、学校周辺である善光寺におやきを売っているお店がたくさんあるという特徴(Area)を捉え、チームで手分けしてお腹いっぱいになりながら実食調査を重ね(Process)、観光客の人のガイドとして「野沢菜ランキング」「レア枠ランキング」「それぞれのおやきの特徴レビュー」そもそも「おやきはどうやって作られる?」まで、読み物としても良くできています(Story)。小学生からもさすが高校生と絶賛された地図でした。せっかくの地図ですから、善光寺周辺で観光客に手にとってもらいたいです。

総評

第2回となる手書き地図アワードも無事に閉幕となりました。ご参加いただきました皆様、特に先生方には改めてこの場を借りて御礼申し上げます。このような企画にお付き合いくださいまして本当にありがとうございました。手探りで始めた第1回目からさらなるパワーアップした作品はどれも秀逸で甲乙つけ難いハイレベルな手書き地図でした。同じ地域やエリアなのに、見ている景色がそれぞれ違っており、それぞれが最高に面白い作品に仕上がっていました。いやぁ、本当に面白くて、ニヤニヤしながら審査してしまいました。以前手書き地図の出張授業で訪れた、とある学校の校長先生が「学びには、斜めの補助線が必要なんです」ということをおっしゃっていました。斜めの補助線・・・?!親と子どもの関係、先生と児童の関係は直線的な関係性でしかない。そこに親でも先生でもない、社会の大人が出張授業に来ることで専門分野の様々な知識やアイディアを伝授する。そんな斜めからの補助線が学びを厚くするのだそうです。そうか、私たちは手書き地図の作り方を通して斜めの補助線を引いていたのか。と妙に心に残った記憶があります。来年度もまたどこかの学校に斜めの補助線を引きに行くかもしれませんのでその時はどうぞよろしくお願いいたします!※各賞及び大賞を受賞したチームには、賞状の盾とステッカーをお送りさせていただきます。ぜひお楽しみに♪

レポート:赤津直紀

投稿日:2024年03月11日

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