活動レポート

手書き地図アワード2022 2次審査結果発表!!

2023年03月10日

2023年3月3日に第1回となる手書き地図アワード2022 2次審査となるオンラインプレゼンテーション大会を開催しました。1次審査を通過した9組すべてのチームがオンライン出場できることになりました。

手書き地図推進委員会史上初となる全国の小学生の手書き地図オンラインプレゼンテーションです。当然こちらもテンション爆上げで挑みます。ほんと楽しみすぎる!!(なおホワイトボードのあみだクジはプレゼンの順番決め)

(江村研究員は諸般の事情により新幹線に乗り遅れためオンラインで参加されました)

 

■手書き地図アワードは誰の手に?!

今回のアワードは、手書き地図憲章に則って賞をご用意させていただきました。

<部門賞>

Maniac賞
→偏愛するモノ・コトが書かれているで賞

Area賞
→溢れ出るエリア愛が書かれているで賞

Process賞
→制作する過程を楽しんで書いたで賞

Story賞
→自分だけが書ける物語があったで賞

<アワード>

大賞
→そのすべての要素を含み、プレゼンテーションでそれをしっかりと伝えられたで賞

では、部門賞作品の発表です!(ドキドキ)



Maniac賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年2組
チーム名:にしかま207
作品名:どこで何をすればサッカーがうまくなるか

【審査員評】

サッカー、うまくなりたいよね! そのためなら、みんな真剣に練習すると思います。でも、人よりもっとうまくなるためには、ただ練習するだけではなく、少し別のことをしなければ差をつけることはできません。きっと、この地図をつくったふたりは、そういうことをよく考えて「自分なりのこだわり」を大切にしてサッカーと向き合っているのだと感じました。だって、デコボコの公園がドリブルの特訓になるとか、小さな木と穴をうまく利用するとキックの精度があがるとか、ふだんから工夫して努力している人でなければ思いつかない発想です。そして、なかなか思い切りやることができないサッカーを、どこでどうやれば楽しく練習することができるのか? その答えを、みんなが遊べる「近所の公園」の中に見出したことが、本当にお見事でした。これなら転校生もすぐに一緒に遊べるね! 自分たちの経験が、とてもよく表現できています。ヒセイ選手、レオ選手、おつかれさまでした!



Maniac賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年2組
チーム名:にしかま201
作品名:西鎌倉並木通りのふしぎな形の木

【審査員評】

並木通りを実際に歩いて取材したからこそ書ける、車では絶対に見ることができない景色が地図の中にありました。小人が住んでいそうな場所や顔に見える穴を見つけた途端、ただの風景が知り合いに囲まれた楽しくて安心できる空間に変わるのだと思います。「このでこぼこ、ハート、穴はなんだろう?」空想の元になっていた特徴は、実はその樹木の育ち方や環境に関わっていたりするのかもしれません。専門家の方と、もっと深掘りできる可能性も感じます。マニアックな地域の見方・楽しみ方が始まっている地図にとてもワクワクしました。

※今回Maniac賞は2作品選考させていただきました。



Area賞

鎌倉市西鎌倉小学校3年1組
チーム名:にしかま101
作品名:季節によって良さが出る地いきの自然

【審査員評】

時間軸を地図に表現することは、手書き地図推進委員会ではとても大切にしています。わが町の自然の移り変わりを事細かく伝えることができるのは、皆さんが暮らしているからこそ出来るのですね。春夏秋冬、皆さんがいつも楽しく遊んでいる公園や緑地での体験を通じた魅力が、この1枚の地図に詳しく、また楽しげに、よく描かれています。とても素敵です。また、左上にオススメをまとめている事もわかりやすく感じました。もし、違う街からのお友達がやってきたらこの地図で紹介しながら公園や広場で遊ぶと鎌倉の魅力がより伝わるでしょう。



Process賞

出雲市北陽小学校4年1組
チーム名:1年生マップチーム
作品名:1年生のための安心・安全川マップ

【審査員評】

この手書き地図を読む対象が1年生ということで、川の見どころを紹介するキャラクターを描き興味を持ってもらう工夫をしたことや、服装や持ち物も文章だけでなく挿絵で表現したところが素晴らしいです。また、漢字には「よみがな」も振ってくれたのは読み手を具体的にイメージできている証です。制作過程においてみなさんの1年生に対する工夫と知恵が目に浮かびました。4月に入ってきた新1年生は先輩の作った地図で安全に川遊びができ、色々な生き物に触れることで学びを深めてくれるはずです。



Story賞

出雲市北陽小学校4年1組
チーム名:地域の人にマップを作ろうチーム
作品名:川行け!マップ

【審査員評】

「川行け!」というタイトルがとても強力なインパクトがありました。素敵です。そして、スマホばかりいじっている大人たちに対して川の魅力をしっかりと伝えてくれていますね。斐伊川でビールを片手に井上橋から見る夕日はとても綺麗なんだろうなぁと想像が膨らみます。普通の地図には川という◯◯川としか表記しませんが、みなさんの視点から紹介された「川行け!マップ」ではしっかりと取材した情報も表現されているので一緒に川に遊びにいったような気持ちになれました。


以上が各賞の発表となります。そして、いよいよ手書き地図アワード2022の大賞を発表します!(ワーワー!)

 

 

 

手書き地図アワード2022大賞

横浜市新鶴見小学校3年4組
チーム名:スーパー3430
作品名:み力いっぱい工場の思いこだわりマップ

【審査員評】

第一回手書き地図アワードにふさわしい、手書き地図憲章にあるMAPSの要素がすべて入った地図でした。工場がたくさんあるというエリアの特徴を発見(Area)。11回も取材に行き、「ネットにのっていない情報」を自分たちの足で集めました(Process)。工場の人達のすごさを「かっこいい」「想いのある」と感じ取り、それを表現するために大人向け、子供向けと2つの地図に編集(Maniac)。そして、一番の受賞理由はみなさんが自分たちの街にある工場に興味を持ち、それぞれの凄さに誇りを感じていることが伝わってきたことです(Story)。

※各賞及び大賞を受賞したチームには、賞状の盾とステッカーをお送りさせていただきます。ぜひお楽しみに♪


手書き地図アワード2022の大賞は新鶴見小学校の「み力いっぱい工場の思いこだわりマップ」でした。改めましておめでとうございます!!惜しくも賞まであと一歩でした「あぶない場所マップ」「夏にピッタリつめたいごはん地図」「アツアツ肉グルメ」も素晴らしい作品とプレゼンテーションだったよ!

アワードに参加してくださいました学校は、街中の学校や郊外の学校、自然が豊かな学校などそれぞれ置かれた環境は異なります。この環境だから手書き地図を書くのに有利だ、不利だはありません。みなさんは、小学生ならではの視点でそれぞれ地域の面白さを見つけ出し、自分たちだけの物語を地図に書いてくれました。そして、そんなアツい想いがたくさんこもったプレゼンテーションを聞けたことが私たちにとっても素晴らしい体験となりました。アワードにご参加くださいました先生方にもこの場を借りて御礼申し上げます。お忙しい中、本当にありがとうございました。(スピンオフ企画として手書き地図アワード2022アフタートークも検討中!)

ということで手書き地図アワード2022は無事に閉幕となりました!感謝!!

レポート:赤津直紀

投稿日:2023年03月10日

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