活動レポート
手書き地図アワード2022 1次審査結果レポート
2023年02月09日
2023年2月6日に手書き地図推進委員会メンバーがオンラインで集結し、手書き地図アワード2022の1次審査会を開催しました。1次審査として応募いただいた作品は全部で87作品。その全てがすらばらしい作品で審査員は1枚1枚を見て感動したり、関心したり、笑ったり、全員が小学生のころを思い出しながら作品を拝見させていただきました。
2次審査のオンラインプレゼンテーションは、当初5作品を選定させていただく予定でしたが、どうしても作者の話も聞いてみたいということで9つの作品を選定させていただきました。
2次審査(オンラインプレゼンテーション)に進んでいただく作品のチーム名とタイトルをご紹介いたします。
<2次審査(オンラインプレゼンテーション)対象作品>
<審査員のコメント>
川村 行治
記念すべき第一回のアワードに、こんなに多く参加いただき、まず感謝感謝です。作ってくれた皆さん、取りまとめて頂いた先生方ありがとうございます。僕たちがワークショップや本でお話ししているように、書かれた手書き地図はどれも世界でひとつの最高の作品です。なので参加されたみーんなが大きな花丸なのですが、そんな中でも、我々が手書き地図作成において、大切にしている部分をより多く表現できている作品を選ばさせていただくことで、より一層手書き地図の魅力が色々な方に伝わればと思い大いに悩んで審査しています。とにかく、皆さんが書かれたわが町の手書き地図を頼りに今すぐ遊びに行きたい!確かめに行きたい!そんな気持ちでいっぱいです。ありがとー!
大内 征
みなさんの手書き地図を見ながら、ふと自分の小学生のころを思い出しました。あのころのぼくは無敵で、自分で楽しいと思ったことに熱中して取り組んでいました。剣道も、書道も、サッカーも、釣りも、ゲームも。勉強は、すこしサボり気味だったけれど。でも、自分で思ったことを真剣にやったあのときの記憶と経験は、オトナになった今でも大いに役立っています。
どの手書き地図も、よく調べて、よく考えて、自分なりに悩んで、やり直したり失敗したり、いい方法を閃いたりしながら、ようやく完成したのだと思います。そう、みんなが真剣に取り組んだという「証し」が、これらの手書き地図だと思うのです。ぼくら手書き地図推進委員会のメンバーは、その真剣さがとても嬉しくて。
これからたくさん勉強をしていくみなさんですが、苦しいときやうまくいかないときは、この手書き地図を作ったときのことを思い出してほしいと思います。これからも、よく調べて、よく考えて、自分なりに悩んで、やり直したり失敗したり、いい方法を閃いたりしながら、小学校生活を楽しんでくださいね!
ご応募いただいたみなさん、先生方、ありがとうございマップ!
跡部 徹
全87作品。全てじっくり拝見しました。2次審査に進んだのは9作品ですが、素晴らしい作品がこれ以外にもたくさんありました。手書き地図らしい「主観的なコメント」が表現されているものを中心に、ここまでなんとか絞りました。小学生の皆さんだからこそ、見えているもの感じているものが表現されているものが多く驚きました。応募してくれた皆さんの手書き地図ですが、ぜひ大人になってから同窓会でもう一度見てください。「こんなこと感じていたんだ! 小学生の時こうだったなぁ」と盛り上がること間違いナシですよ。
江村 康子
感心したり笑ったり行ってみたいなと思ったりしながら、全作品を拝見いたしました。制作者の皆さんそれぞれの街を見る視点は興味深く「うちには何もない」なんて言っている大人こそ、この地図たちをみて、もっと面白がって生活できたらいいのに!と思いました。あんな白熱した審査会の中、私はみなさんの地図を見てわき出てきた「自分が子どもだった頃」に想いを馳せていました。周りの大人も子どもの時代があったんです。是非地図を見ながら大人が子どもだった頃の話も聞いてみてください。
赤津 直紀
全ての学校にお伺いして授業をさせていただき、こんなにたくさんの手書き地図を見る機会をいただけて感謝しています。どれも素晴らしい作品だったので選定するのが本当に難しかったです。小学生ならではの切り口は、わたしたち大人の仕事でも参考にさせていただきたいと思いました。手書き地図というアナログ世界から脱出し二次元バーコードを使って公園で遊ぶ様子を動画で見せてくれたチームもありました。デジタルとアナログの融合。素晴らしい発想力です。オンラインプレゼンテーションも楽しみにしています!
<1次審査通過まであと少しだった作品をご紹介>
ここで、1次審査通過まであと一歩の作品のご紹介と審査員のコメントをご紹介させていただきます。
■西鎌倉小学校/にしかま102/小学校のまわりオススメマップ
<審査員より>
自分の主観でお勧めの場所を紹介しているのがいい。ラインキング形式でお勧めを書いた工夫もgoodです!コメントにもっと個人的な思い出や理由があればなお良しでした。
■西鎌倉小学校/にしかま107/わくわくサイクリング・ハイキング・さん歩コース
<審査員より>
サイクリング、ハイキング、散歩と3種類の地図の完成度が高い。それぞれのコースで体験できることが書かれていていい。気持ちいランキングが響きます。
■西鎌倉小学校/にしかま402/しぜんたくさんマップ
<審査員より>
自然の中で、嬉しかったことや楽しかったことがたくさん書いてあって面白かったです。嬉しかった、冷たかった、びっくりした、可愛かった、こういう言葉が伝わります。
■西鎌倉小学校/にしかま408/ゴミのある場所SDGs
<審査員より>
ゴミがよく落ちている場所を地図にするのはいい発想ですね。ゴミ箱の場所を教えてくれていたり、この地図のおかげでゴミが減りそうです。素晴らしい!
■西鎌倉小学校/にしかま410/下り上り坂マップ
<審査員より>
トレーニング場所をレベル分けして表現してくれていてわかりやすいです。16人いたなど具体的な数字がちゃんと取材していることを物語ってますね。
■北陽小学校/家の人Aチーム/ホタルと川マップ
<審査員より>
出雲あみという人物を通して街や川の生き物を紹介するという発想力がとても良い。またところどころにクイズがあって楽しみながら地図を見れるのもgood!
以上あと一歩的な6作品をご紹介させていただきました。
応募いただいた作品については全てコメントをつけてフィーバックさせていただければと思います。