活動レポート

手書き地図推進委員会が2020年度グッドデザイン賞を受賞

2020年10月01日

株式会社ロケッコが運営する手書き地図推進委員会 (本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:川村行治)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2020年度グッドデザイン賞(※)を受賞いたしました。

 

※グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。

 

【審査委員による評価コメント】
参加者が地域の魅力を地図として表現、その人の記憶や体験、発見があってこそ完成しうる地図である。誰もが制作に参加できるしくみが熟考されており、各地で地図づくりのワークショップがなされていること、さらには各自が地元の魅力を見直すきっかけになるだけでなく同じ街に暮らしながらも接点のなかった人々との対話や世代を超えた交流の場の創出となっている点も評価された。各自の生活、日々の体験を客観的に見つめる機会ともなる地図づくりを始まりとして、広がっていくさまざまな対話や交流の今後にも注目したい。

【手書き地図推進委員会のコメント】

名誉ある賞をいただきまして大変光栄です。 手書き地図作成を通じてユーザーに楽しく、穏やかにもたらされる「新しい見方」「価値観の再認識」という部分に作用していくプロセスを「デザイン」したと捉えていただいたのはとても嬉しいことです。
老若男女、どんな地域、国の皆さんでも楽しむことができるこの活動を、我々らしく引き続きワイワイガヤガヤ続けて行きたいと思います。
また近々ワークショップの場に笑顔でお会いしましょう!
(長男・川村行治)

手書き地図推進委員会を立ち上げた当初は、よく手書き地図を作る団体だと勘違いされていました。インフォメーション宛てには「地域の地図の作成依頼」のメールが度々送られてきたし(関心を持っていただいたことにはとても感謝です!)、この名を耳にする多くの人に「で、いくらで作ってくれるの?」と声をかけられることも少なくなかったのです。 まあ確かに作ることは作るんですが、ぼくらが作るのではなく、その地域に暮らす皆さんが作るのです!と高らかに宣言をして、地図を作るためのワークショップをコツコツとお手伝いしています。なんだよ他力かよ!と言われそうですが(笑)、けれど、実はそれが地図作りに参加したみなさんに受け入れられた理由だったのかもしれません。なにしろ、地元の人が全員主役になれる、誰にでも出番がある、地元を再発見するきかっけになる。この嬉しい受賞は、そういうことの評価の証。つまり、ワークショップのときに周りで騒いでいるぼくらの功績というよりも、地元を偏愛し再発見を楽しんでくれたみなさんのおかげ、なのです。これまでご縁のあったみなさまに、感謝!またお会いしたいですね! そんなわけで、あなたの日常は、だれかの非日常。今度はどの地域の「日常」にお邪魔しようかなあ。
(次男・大内征)

2020年は新型コロナウイルス影響でほとんど活動ができず、手書き地図推進委員会にとって暗中模索の年でした。そんな中でのグッドデザイン賞受賞のニュースは、僕らにとって大きな勇気となりました。7年前に始めた手書き地図推進委員会ですが、もとは何のノウハウがあったわけでもなく、「手書き地図って面白いよね」という好奇心だけでスタートしました。ワークショップに参加していただいた方々、各地の手書き地図書き手の方々、一緒に活動をサポートしてくれたメンバーのおかげで、徐々に蓄積してきた手書き地図ノウハウが今回評価され受賞となりました。本当にありがとうございました。子供のような好奇心や偏愛という気持ちが、社会に役立つことを引き続き証明していきます!
(三男・跡部徹)

 

「最後にもらった賞ってなんだっけ?」というくらいここ最近「賞」というものに縁遠い生活を送っておりました。コロナ禍においてテンション下がり目なニュースが多い中で、今回グッドデザイン賞を手書き地図推進委員会が受賞したニュースは僕のテンションを爆上げしてくれました。「さて、授賞式には何を着て行こうかしら!」とあがったテンションでオシャレする気満々でおりましたところ、本年度は授賞式などのリアルイベントはなくオンラインイベントになるそうです。コロナめ・・・・
これまでの活動で手書き地図推進委員会という謎めいた団体名にもかかわらず、活動に共感いただき取材に応じていただいた方、ワークショップに関わっていただいた方、学校の授業の講師として呼んでくださった方、本当のところはさておき忍耐強く笑顔で締め切りを調整いただきました出版ご担当者並びに関係者様&書籍を購入いただいた方などすべての人に感謝を申し上げます。またこの4人を陰ながら強力にサポートしてくれている手書き地図研究員のメンバーにも感謝感謝です。今後も地域を面白がる活動をオンライン・オフライン問わずに続けて参るつもりですが、その第1段として「手書き地図チャンネル」というものを近々開設する予定です。いいね!&高評価とチャンネル登録してくれたらメンバー全員がシッポを振って喜び、庭駆け回りますので何卒よろしくお願いいたします!
(末っ子 赤津直紀)

レポート:赤津直紀

投稿日:2020年10月01日

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