活動レポート
新しい手書き地図様式「手書き地図ソロワークのススメ」
2020年06月09日
(オンライン定例会の様子。川村研究員は工藤静香の嵐の素顔の振り付けをしている訳ではありません。念のため)
新しい手書き地図様式「手書き地図ソロワークのススメ」を連載企画としてFacebookページで展開しました!思った以上に反響もいただいて嬉しい限りです!
記事のまとめをサイトにもアップしておきます。
共通のエリアをベースにソロワークで手書き地図を作り上げる。そんなオンラインイベントもやってみたいな。(ご興味ある方ご連絡お待ちしています!)
■赤津研究員
連載企画!!
「新しい手書き地図様式:手書き地図ソロワークのススメ」
こんにちは!研究員の赤津です。
先月(5月中ば)に手書き地図推進委員会の定例会議を行いました。昨今の状況を鑑みて僕たちもオンラインによる会議です。ただし、オンライン飲み会、リモート飲み会(通称リモ飲み)などではなく、「3時のお茶会」ということで予算500円以内のおやつを買って打ち合わせとなりました。
その中で、手書き地図のワークショップもたくさんの人数が集まってワイワイするのもなかなかできないよね。たしかに手書き地図のワークショップは、屋内で熱いトークを繰り広げるよね。場合によっては熱くなりすぎて熱気ムンムン・ツバビュンビュン・・・こりゃあかん!!
なんていう話がでる中で、手書き地図の面白さはそのまま残しつつ、こんな状況下でも面白い手書き地図を作るにはどうしたらいいか?という議論に。アイスで言うと「おいしさそのまま牛乳バー」みたいな感じで手書き地図が持っている素材の面白みを活かしつつ新しい体験を作るみたいな。
で、「個人で手書き地図を作るのも面白いんじゃないの?」という話に。
前述の通り、いつもは5〜6名程度のチームでワイワイと噂話や世間話をしながら手書き地図を作り上げるというワークショップのプロセスをとりますが、今回はあえて個人で完成までやってみよう。ただし、それぞれのメンバーがそれぞれのエリアの地図を書くのではなく、いくつかのルールの中でそれぞれ好きな手書き地図を書いてみては?という話になりました。
★★★★★
〜手書き地図ソロワーク/オンラインでも盛り上がれるよ!の手順〜
その1:誰かを巻き込み複数名の同士を集める。
→一人より二人がいい、二人より三人がいい。(出典:サンバルカン)
その2:地図を書く共通のエリアを決める。
→集まったグループ全員がよく知っている場所
その3:同じエリアでテーマは自由それぞれが思い思いの地図を描く。
→いつもは団体だが今回は個人戦で完成まで目指せ!
その4:締め切りを決めて同時に発表しつつ、その地図の思いを語る。
→LINE、メッセンジャーなどのグループで発表したり、Twitterで共通ハッシュタグで盛り上がるのもいいかも!
★★★★★
というプロセスでお一人様手書き地図ワークショップを行なっていきます。実際に僕たち手書き地図研究員4名は共通エリアとして渋谷を選択しまして1週間の制作期間を経て完成させました。そのトップバターとしてわたくしの渋谷の地図をご覧ください。
——-
作者:
赤津研究員
タイトル:
あの頃の自分によろしくマップ
コメント:
1995年に上京した THE 田舎BOYの僕には渋谷といえば都会OF都会でまさに都会の王様でした。知らない女性に絵を買わされそうになったり、HMVからのタワレコを彷徨ったり、背伸びしながらセレクトショップを回ったり、ダーツにどハマりしたり、JRAの殺気だったおじさんたちにビビったり・・・初めて食べたまい泉のとんかつも旨かったなぁ・・・あの頃の自分を思い出しながら書いた一枚になりました😁
——-
明日のこの時間は跡部研究員による渋谷マップです。お楽しみに♪ みなさんもぜひソロワークして地図が完成したら教えてくださーい!
■跡部研究員
【連載企画第二弾】
手書き地図研究員による「渋谷手書き地図ソロワーク!」
こんにちは。研究員の跡部です。
みんなで集まってやる手書き地図ワークショップもいいけれど、
自分の頭の中にある思い出の場所を書いていく手書き地図様式もいいよね、ということで始まったこの企画。
渋谷をお題に書いてみました。
書き出してみたら、20代〜40代の現在までの自分の歴史が渋谷をたどることで視覚化されてしまいました。
(きゃー。はずかしい)
そんなわけでタイトルは「シブヤ自分史MAP」です。
音楽や映画などのカルチャーどっぷりの時代から、
人との出会いで新しいことが始まるきっかけの場所の時代、
今では子供とザリガニ釣り(広域渋谷圏ということで)している自分がいるわけです。
20代の時にクラブ後に行っていたお店に家族でご飯食べに行っているわけですから
自分の変化を突きつけられる街ですね。
みなさんも、身近な街を舞台に自分の歴史をプロットしてみると
もう完全に「時間旅行」になりますよ!
過去の自分がいて、今の自分があるんだなぁ。当たり前だけど。
それと文化を生み出す都市として渋谷の偉大さを感じました。
都市にとっては辛い時期だけど、これからの世代にも
こんな何かが起こる場所を維持してあげないとなぁ。
手書き地図研究員・跡部
■大内研究員
次男・大内】手書き地図ソロワーク@渋谷編その3!
—
ささやかに盛り上がっておりますこの企画!
自宅の「お籠り」を退屈なものととらえずに、時間もあるしいろいろアップデートしてこうぜっていう機会ととらえて、それぞれが自宅から参加しても楽しめるワークショップを企画したものであります。まあ、ふだんの手書き地図ワークショップが接近戦の三密ということもあり(笑)
で、ルールは簡単。
①エリアを決める(参加メンバーみんなが知ってる場所。範囲は特定してもいいし、それぞれの解釈でもOK)
②それぞれ自宅で好きなように書く(同じ場所なのに別のこと見てるのが面白い)
③SNSで発表したりZoomで飲みながら評論したり(思い出話で思わぬ深酒w)
—
ということで、先日は手書き地図四兄弟の末っ子・赤津研究員「あの頃の自分によろしくマップ」、そして三男・跡部研究員「シブヤ自分史MAP」ときまして、今回は次男・大内による「人生に山あり(渋)谷あり DAゾーン MAP」をリリース!
・
・
・
恥ずかしいね!
・
・
・
いや、なつかしいね!
実は昨日、ひさびさに渋谷のど真ん中に行ってたんだけど、あまりに街が変わりすぎてて上ばかり見てしまったよ!上京したてか!(いまは畑に囲まれた都下に住んでるから渋谷行くときも「ちと都内まで」って言ってしまう。おなじ東京なのに)
—
そんなこんなで、ぼくの目に映る渋谷はというと。
地形的にはスリバチの「谷底」で、そのまわりは「山」とか「丘」とかに囲まれてて、文化的にはざっくりゾーン的に見えていて、思い出的には城南電機の宮路社長とか桑沢とかハリランとかCISCOとかNOWHEREとか岡崎京子とかサブカル要素の底なし沼。なぜか釣り具屋さんが多いのもさすが谷だから?暗渠多いし?みたいな個人的納得感。
谷底に漂うあらゆる欲望から這い上がれなかった20代と、山に興味があって谷を敬遠して周辺の高いところにいた30代と、いまあらためて谷と川が面白くなっている40代とで、それぞれの時代にも空間にも人間にもいろいろあるよね人生は。
低山トラベラー的には、宮益坂の御嶽神社は御岳山の分祀でオオカミ(大口真神)の護符があることや青山通り246が大山街道の一部ってことも付け加えておきたい。そろそろ山にも行きたいな。
—
みなさんの地域でも、数人集まって①②③のステップでやってみると面白いかもですよ。ぼくらが常に言う「ウワサや思い出、記憶を可視化するのが手書き地図の面白さ」ってことで!
そうそう、ぼくはなぜだか、若かりし頃に音楽好きの仲間たちで作った「BESTテープ」を思い出しました。あれもテーマとか決めてそれぞれ選曲した10曲ずつとか1本のハイポジ奮発のカセットテープに録音して、仲間内で回し合ったりダビングしたりしたんだよね。オートリバースとか、なつい。なんか感傷的になってきたので、都内もとい武蔵野走ってきます。
研究員・大内
■川村研究員
「新しい手書き地図様式」ソロワーク企画 <最終回>
今回の4回目でこの企画は最終回
初回からお伝えしている通り、チームによりワークショップで盛り上がるのもいいが、ソロもいいぞと言うことで、「渋谷」をテーマに各人がそれぞれの渋谷MAPを作り1週間以内に提出するというルールです。といいつつ、実際の制作時間は1時間もかからないね。集中して行う即興のような感じです。
作っている最中はもちろんお互い他の人のものは見れないので提出してお楽しみなのです。
やってみて楽しいので皆さんもぜひやってみてください。
また、手書き地図推進委員会としても、発展版で全国のみなさんと参加型on-lineイベント展開もできそうです。
で、私ですが前の3人は結構思い出マップが多かったのですが、私は「お茶MAP」ということで、「渋谷=お茶しようぜの場所」ということでした。
何か過去を書きにくい理由があるのでしょうか(そんなことはない)
じゃあちょっとだけ。
東京都下の中学生時代は中央線と井の頭線を乗り継いでまず行くのはタワーレコード(昔の場所)。wave cisco も。地元小金井の南口商店街が誇る新星堂ではなく、(そのころジェフベックのポスターをメガネ店員さんが特に買ってないのにくれましてこの場を借りてありがとう)もしくは、「ナゴム」などのインディーズが売られてチェックしてた国立のショップではなく、夢のように沢山の洋楽フロアから悩みに悩んで探した1枚のレコードを大事に買って帰るのです。国立駅ちかくで学びもしない塾の他校の友達のお洒落な若林君がビートルズのホワイトアルバムとクラッシュの白い暴動について熱く語っていたけど、僕はそのころ70年代ハードロック、初期HMに傾倒してました。
(が、歌謡曲もいわゆるcity popも好きというノンポリシーぶりで、色白で影があるシャープな感じでいたい割に、海で日焼けしてTUBE、いや、早見優を歌いたいということを誰にも言えず一人勝手に悩む正調中学生=誰もあなたを気にしていません)
あまり道草する余裕もなく(お金もなく)帰りの井の頭線始発に座って、カッコいい黄色い袋を少しあけてレコードを見て早く聴きたいなあと家路に着くのが最上の幸せなのです。
そこから時間と共にデートだったり、買い物だったり、呑んだくれたり、呑んだくれたり、、よく行く時もあればあまり寄り付かない時もありました。
で、どうやら今はお茶してるみたいです。
やっぱり街は「人」なので、お茶していて行き交う人を眺めて彼らのストーリーを想像するのは楽しいこと。
もしいつか、伏せ目がちに猫背でレコード抱えて歩く細い男の子がいたら昔の僕かもしれないから、「リラックスして大丈夫だよ。いい街だよ」って言ってあげたい。
まあ、睨まれるだけだね。
(川村研究員)
(あ、訂正情報:渋谷の湘南新宿ライン線ホームは変わりましたナイス!)