活動レポート

南信濃公民館夏休み連続子ども講座 手書き地図ワークショップ レポート

2017年08月04日

夏休みど真ん中、7月31日から8月1日は、南信濃公民館の夏休み連続子ども講座にお邪魔して2日間にわたり遠山郷の子どもたちと手書き地図を作ってきました!!!

 

 

■チーム分け&作戦会議 

まずは軽い説明の後に、作戦会議。

遠山郷の地図を見ながら、現在地とみんなのお家を地図に書き出し、その後遠山川を境に、かぐらの湯やアンバマイ館など観光客が足を運びやすい“外向き”の施設が多い右岸側のエリアを担当する「かぐらチーム」と、古くから遠山郷の暮らしに密接してきた和田宿を中心とする比較的“内向き”の施設が多い左岸側エリア担当の「和田宿チーム」にチーム分け。

チームに分かれたら、それぞれオススメのお店や歴史、秘密のスポットなどを出し合います。

「どんな人にどんなことを紹介したら喜ぶかな?」

「初めて遠山に来た人に絶対行ってもらいたい!」

「秘密の場所だけど、教えちゃう!」

両チーム少しでも対岸よりいい地図を作ろうと、対抗心むき出しで、ネタが出てくる出てくる!さすがは遠山の子どもたち、前回の大人向けワークショップと比べても勝るとも劣らない、大人顔負けの知識量です…!

 

 

■フィールドワーク

スポットを出して合ってルートを決めたら、次は外に飛び出して、お待ちかねのフィールドワークです!

 

右岸の「かぐらチーム」は

 森林組合 → 郵便局 → ヨシマルヤストア → かぐらの湯 → アンバマイ館 → 足湯

というルートで散策。

 

「温泉なのにお魚を飼ってるらしい!?」 

「アンバマイカってどんな意味?」

馴染みのあるいつもの施設も、取材メモを片手に歩けば、どんどん新たな疑問が出てきます。

(アンバマイカ:この地方の方言で「あそびましょう」の意味)

 

一方の左岸、「和田宿チーム」は

 ふじ姫饅頭 → 龍淵寺 → 和田城 → 観音霊水 → 肉のスズキヤ → マルモ商店 → 中橋と桜並木

 というルートを巡ります。

ご厚意で人気NO.1のそば饅頭をごちそうになりました!(とっても美味しかったね!)

どこに行っても、優しく丁寧に取材に協力してくださる地元の皆さん。遠山郷、本当に素敵な所です。

「ムササビの穴があるんだよ!」

「遠山のソウルフード、ジンギスは羊のお肉から始まったらしい!」

「自分のお家だったけど、知らないことがたくさんあるなぁ」

「え、東京の人は鹿肉食べねえの?」

聞いてみないと分からないこと、案外知らないこと、たくさん教えてもらえました。

 

炎天下で少し心配でしたが、高学年のお兄さんお姉さんたちの活躍もあって、フィールドワークは無事終了。1日目はここで解散となります。

 

 

■マップメイク

 2日目は昨日のフィールドワークの取材をもとに、いよいよ地図作り!

まずは昨日書いた取材メモから地図に載せたいことを選んで、付箋に書き出して整理していきます。

 

「和田宿チーム」は1日目に大活躍した5年生と6年生が他のイベントとバッティングしてお休みというピンチもありましたが…。4年生と3年生が穴を埋めるために協力して、しっかりチームを引っ張ってくれました。ありがとうっ!

 

取材した情報をまとめたら、いよいよ地図に書き入れ!

写真やキット、付箋を切り貼りしたり、直接書き込んだり…。

 

 

こうして完成した地図がこちら!

 

 

 

1年生から6年生まで、みんなで協力して本当に頑張りました!よーく見ると、各チームの工夫がたくさん。

世界に一つだけのマップがここに完成!

(完成した時、それまでの道のりを走馬灯のように思い出し、お兄さんはちょっと泣きそうになりました… 笑)

 

 

 ■発表会

そして完成した地図の発表会。対岸のチームに自慢の地図を発表します。

 

かぐらチームのタイトルは「うれしたのし アンバマイカ遠山ップ」。

動植物の生息場所やグルメ情報まで、子ども目線の情報が盛りだくさん!渾身のイラストたちが目を引きます。

 

和田宿チームのタイトルは「あんまりしらないひとがしると たのしい!うれしい!おいしい!マップ」。

季節ごとに変わる風景や裏メニュー!?の情報まで。この地図で遠山を散策できたら、きっと楽しいね!

 

 

■認定証、ゲットだぜ!!!

最後はみんなの頑張りを称えて、手書き地図推進委員会から認定証をプレゼント!

かっこいいー!

 

 

 

■熱いぜ!遠山郷!

両日ともに30度を超える暑い日となった2日間。そんな暑さもなんのその、とにかく元気いっぱいだった遠山の子どもたち!その熱量があったからこそ、素敵な地図を作ることができたんだと思います。(ちなみに手書き地図のお兄さんとお姉さんは、翌日から数日間、強烈な筋肉痛と戦いました…笑)

大人が気付かなかったこと、忘れてしまったこと、気にも留めなかったこと。今回地図作りをしていく中で、そんなところに視線を当てる子どもたちを見て、外に住む人に郷の魅力を伝えようとするとき、ついつい色々なことを考えすぎて頭でっかちになりがちな大人に、子ども目線という視点がひとつ大きなヒントになり得るのでは?と思うことが多くありました。

子どもたちはもちろん、巻き込まれた(?)周りの大人たちも、学ぶことの多いワークショップになったのではないでしょうか。

遠山郷のみんな、また次回、パワーアップした地図を作ろうねー!

 

 

◎番外編 

今回フィールドワークでお邪魔した肉のスズキヤさんで、素敵な手書き地図を発見!

その名も「和田宿満喫 遠山のジン散歩」。

コースの中の撮影スポットで3か所以上写真を撮ると、肉のスズキヤさんからプレゼントがもらえるらしい!

遠山郷を訪れた際には、この地図を片手に散策するしかないですね!

 

レポート:荻原豪

投稿日:2017年08月04日

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