活動レポート
長野県 立科町 第一回ワークショップ(2日目:フィールドワークと地図作成)レポート
2016年11月03日
立科町は南北に長く、土地の形状としては砂時計のようになっており、南と北をつなぐエリアはくびれた形をしています。今回の第一回ワークショップでは、北に位置する古くからある町なみが残り、役所や田畑がある農家が存在するエリアを大きく3エリアに分け参加者も3チームに分かれて取材をします。岡研究員のレポートにもあったように、初日は住んでいる地元ならではのストーリーやゆかりの人物、場所。様々情報を書き出す作業をしました。やってみると情報を記入した付箋が山盛りになるくらい盛り上がりました。
2日目はそれを元に実際そのエリアを歩いて取材をします。改めて歩くと発見があるものです。途中脱線結構!大賛成!いつもの道なのに、今日は違って見えてきます。気になります。それはなぜか!
事前のワークショップで「面白がるメガネ」を手に入れたからなんですよね。さあ楽しむ準備はできてますよ。
朝集合して、フィールドワークを始める前に教育長から、開会のご挨拶がありました。子供達に誇れる町にするためにはまず我々が町をもっと知らなくては(関心を持たなくては)いけない。とお話されました。本当にそう思う、どの町でも一緒です。
また、長年の取材で撮りためた辞典が作れるほどの立科の昆虫や草花の解説が始まりました。これがまたすごい!
教育長は長年の成果を実に(押し殺しつつついつい溢れてしまうのですがw)楽しそうにお話しするのでこっちまで嬉しくなっちゃうのです。
お話が終わり、出かけますよ。今日もいい天気です。3チームありますが
僕が同行した茂田井チームを中心にレポートしていきますね。
桜の並木が延々と続くゴルフ場入口。桜の花が覆いかぶさるように咲くこの道。地元の人は密かに毎春通ることを楽しみにしています。
中山道の茂田井間の宿。望月宿(佐久市)から芦田宿に続く間の宿。このように、まだ古い景観が大事に残されています。
用水路が道に沿って流れています。暗渠だったり埋められた水路や小さな川が多い中、現在も静かに絶え間無く水の流れは続いています。水の流れに沿って歩きながら周りを見渡すと古い立派な家は以前養蚕場ではと思われる家の作りだったりします。また違うお宅は水車の軸が家の壁から張り出しその名残をとどめています。以前百貨店であったお店の看板。家から水路部分につながる当時野菜など洗っていたのかなと想像できる作業場の跡。中山道という街道で(少し)昔、賑やかだった市井の人達。彼らの毎日の生活をその場で想うことは贅沢で楽しいことです。ふわりと振り向いたなら当時の人たちと会うのではとも思う、そっと落ち着いた街並みは今も時代物の映画など撮影のローケーションとなっているようですよ。行きたくなるでしょ!
色々まわりまして最終的にはこちらにたどり着きました。喉乾いた!!立科といえばりんご。りんごのお酒シードルがあるとのことで。。。(お約束通り。。。)
ジャーーン。
早速小さいボトルを購入しまして、お店の人に栓を開けてもらい飲んでみると、(店内で座ってもちろんいただけますが、天気が良くて外で飲みたかった!)、予想以上に炭酸が強くびっくり。りんごの香り、味が広がります。キリッとして美味しいシードル。でもねー、やはりグラスに入れて色を陽に当てて眺めたり泡を見たりしつつ飲んだほうが良かったなー(うるさい)。 次回はグラスを持ってこよう!
ということで、(実は)ほろ酔いで取材終了!役場の方に戻り、お昼ご飯を食べて(詳細は番外編)午後から制作作業です。取材メモを見返しながら、いよいよ模造紙に書いていきます!
できました!タイトルは何にしようとみんなで話している時に、お寺、山々の風景、古い街道の町並み、どこも絵(画)になるよね!ということで、「画(え)になる町 茂田井」となりました。パチパチ。
今日歩いた様々な絵になる場所がプロットされています。また昔から住む年配の女性のお話で「嫁をもらうなら茂田井からもらえ。嫁にやるなら茂田井にやるな」という昔から言われる科白があるようです。「茂田井の女性は働き者」という意味のようですよ。逆に茂田井に来るとガッツリ働かされるよともとれて面白いですね。
他のチームの発表も面白いですねー。こちらのチームは水がテーマです。各チームの発表にみんなが湧きました。
3種類どれも面白く個性的な地図が出来上がりました。この地図をベースに今後手書き地図作家江村氏によって清書されリーフレットとなっていきますよ!
みなさんお疲れ様でした
立科の2回目は南部 白樺高原エリアを取材します!!