活動レポート
現代に受け継がれた「義」の精神(長野県青木村手書き地図ワークショップ)
2016年03月04日
昨年の今頃にラジオ番組「simple style-オヒルノオト-」にゲスト出演させていただき、それを聞いてお問い合わせをくださったのが、長野県青木村で平成青木時報というフリーペーパーの編集長をされている山浦さんでした。手書き地図のワークショップを開催したいとラブコールをいただき、それから約1年。
先日長野県青木村にて手書き地図のワークショップを開催してきました!
青木村は、江戸時代には「夕立と一揆は青木から」という言葉があったそうで、いまでも村には「義民の里 青木村」の看板があるそうです。
■参加メンバーは村の人だけじゃないぞ!
今回の手書き地図ワークショップは、大きく2つのチーム分けて構成。1つは、村内に住む人に向けた手書き地図。もう一つは、村外からやってくる人たちに向けた村をアピールする地図。このあたりまでは僕たちのセオリー通りのワークショップなんだけど、今回大きく違うのは、佐久方面や立科方面、上田市などの方が参加してくださったこと。自分たちの街の課題と同じように青木村の面白いところを周辺に住んでいる人たちも一緒になって考えてもらえるなんて凄い!長野の熱量ハンパないです。
以前長野県が手書き地図激戦区と言いましたが、もしかしたら自分たちの街に誇りをもって楽しみながら生活している人が多いのかななんて思ってしまう訳でした。机上の境界線なんて関係ないんだなぁと。
さらに僕たちをサプライズさせたのは、日曜日の昼下がりに一人のスーツを着た紳士の参加者。
なんと青木村の北村村長とのこと!!
まさに地域を面白がる義のスピリットを持つ人たちが集まったワークショップだったのでした。
■見方を変えたら面白いものは必ず見つかるぞ!
ワークショップの前半戦は、いつも通り、街のウワサや思いついたことをポストイットに書いていく作業。ただし今回は時間の都合上フィールドワークは無しなので前半戦強力にネタ出しに集中します。普通は最初はなかなかネタが出てこないんですが、青木村ワークショップ参加の皆さんからはどんどんネタが出てきます。村外の人からは村の外視点で色々とディスカッションがされます。
以下ワークショップでのネタの一部をご覧ください。
・タチアカネという青木村限定栽培のそばのPRがイマイチ
・スナック、ワイン、ラーメン(のちにスナック和院というお店ででラーメンが食べれると判明。さらにママが美人)
・青木村なのに村の人気ラーメンは熊本ラーメン(でもお店の名前は桃太郎)
・うち湯だけどそと湯(「有乳湯を「うちゆ」と読む外湯「公衆浴場」があることが判明)
・青木村の形がヤンキーのリーゼントの顔に見える
・村には青木という苗字の人が居なかったけど青木さん引っ越してきたとか
・難読漢字の多い地名(小県郡青木村っていうんだけどチイサガタグンって読むとか)
・青木村の水道水は天然水
・住みたい村No1に輝いたことがあるとか
・晴天数日本一とか
なんか面白いネタがたくさん転がっているじゃん!
千葉県稲毛の時もそうだったけど、やっぱり「ないない」は「あるある」の裏返しなんだと実感。
■チームの発表を終えて
今回主催してくださった山浦さんを中心とした主催メンバーの皆さんは平成青木時報というフリーペーパーを作っている方々。以前青木村には青木時報という新聞があったそうでそれを3年くらい前から現代版として復刻したそうです。若者が都内に行ってしまうとか、過疎が進んでいるとか、そういった状況で青木村の人たちや村外の人たちに少しでも青木村の良いところを知ってもらいたいという想いから発足したそうです。大好きな村のために自分が何ができるかを考え、実際に行動に移す行動力。まさに義民の里!
山浦さん曰く手書き地図を完成させて青木村の面白さをもっとアピールしていきたいとのこと。
地図が完成したころにもういちど行きたいね!
追記:上田ケーブルビジョンさんも取材頂きました!(感謝)
ダイジェスト映像はこちらから